三峯神社
Posted on 2013年1月29日
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三峯神社に行って来ました。http://www.mitsuminejinja.or.jp/index.htm
西武池袋駅からレッドアロー号に乗って1時間20分ほどで西武秩父駅に到着。
そこから三峯神社までは、西武秩父駅からバスで1時間30分程。
同行者がいつの間にか買っておいてくれたモチモチのたいやきを頂きながら、三峯神社に向けてのバス旅出発。
思った程は寒くなく、とても天気が良い日となりました。
ちょうど「三十槌の氷柱(みそつちのつらら)」http://navi.city.chichibu.lg.jp/flower/misotsuchi/index.html というイベント期間中のようで、こちらは今回は観ませんでしたが、時間がゆっくりあったらこれも良いですね。
レッドアロー号でも寝ましたが、バスの中でも居眠り。
終点の三峯神社で下車すると、雪が残っていて空気はひんやりしますが逆に冷たい空気が清々しく心地よく感じました。
三峯神社の鳥居です。ここから参道をてくてくと歩いてすすみます。
柔らかで優しく、それでいて強さを感じさせる場所です。
事前にネットで「奥宮は山が閉鎖期間中」と調べていたので、今回は行きませんでしたが、登山姿のグループがそちらの道から降りて来ていたので、もしかしたら行けるのかもしれませんね。
神社本殿脇に二本あるうちの一本のご神木
さて、参拝前にこちらで御手水を・・・と思ったら、水が凍っているので使えない為、「祓い串」を使ってのお清めをとのこと。このやり方は初めてです。
三峯神社の狛犬はちょっと変わっていてオオカミです。かっこいいです。
以下の説明は本サイトからの引用です。
「お使い(神様の霊力を受け、神様と同じ働きをするとして仰がれる動物)はオオカミです。日本武尊の道案内をされ、その勇猛、忠実さから、当社の使い神に定められたと伝えます。またオオカミとは、三峯山の不思議な霊気を言うと古書にも見え、大口真神(親しみを込めてお犬様、ご神犬、御眷属様とも呼ばれる)は、あらゆるものを祓い清め、さまざまな災いを除くと言われます。 」
こちらは本殿です。
写真からも清々しい素晴らしい空気が伝わると思います。
さて、この日は「豆炒り神事」が行われていました。
節分祭用の大豆を鍋で炒るのですが、一般の人も参加出来ると言う事で大喜びでやってまいりました。
(写真に写っているのは参加していた方々です。知らない方なのでお顔がはっきりわからないようにしたつもりです。)
神社の法被を着て、三人が竹の箒のようなもの(というか箒?)で一緒に豆を炒ります。そしてその周りで「氣」と書いてある大きな団扇で「天の氣! 地の氣! 勇氣!・・」などを扇ぎながら送ります。
これは面白いです。ワクワクします。
私は炒る役だけをやりましたが、団扇で扇がれながらどんどん氣が高まるのを感じました。
和気あいあいと行っている事ですが、本当にすごい「神事」なんだと身体で感じられました。
福が沢山込められたこの豆で節分の豆まきをしたら、どんなに素敵な事かと思いました。
更に、この神事に参加したということで福引きを引いて行ってねと言われ「延寿箸」を頂いて来ました。
そして、少し奥に行ってみます。凍った山道を5分程行くと「縁結びの木」があります。
その木の所には近づけませんが、下からお参りをするような形になっています。
お待たせ致しました。
こちらが「縁結びの木」です!
そこからまた進むと「お仮屋」があります。
三峯神社の御眷属、大口真神(お使い神、お犬さま)のお宮だそうです。
そこにはオオカミが沢山祭られています。
お使い神様に失礼かもしれませんが、もう可愛くてかわいくて嬉しくなってしまいました。
また本殿の方に戻って、ずっと気になっていた「神木の氣」という張り紙の矢印の方に行ってみます。
本殿の下(手水があるあたり)に、もう一本ご神木がありました。
本来は本殿の参拝後、深呼吸を三回してからこのご神木に手を置いてそちらの氣を頂けるのだそうですが、先ほどは気がつきませんでした。
こちらのご神木は近づけるように木の渡りがあり、触れる位置に立つ事が出来ます。
早速やってみましょうと、深呼吸を三回して目を閉じてご神木に触れます。
じわじわと、柔らかさに包まれた強く芯のあるエネルギーが流れ込んできます。
どう表現をしたらいいのかと思いますが、「大きい」という感覚が近いように思います。
とても「大きな」エネルギーが流れ込んで来るのです。
圧倒するような大きさではなく、「暖かい力」。
更に、豆炒り神事の方から聞こえてくる「天の氣!地の氣!元氣!勇氣!やる氣!三峯の氣!」という言葉に呼応するように、エネルギーの流れに強弱があり、ここで再び「神事」の持つ力を感じました。
やっている人たちがそこまで感じてやっているかどうかはわかりませんが、皆の楽しそうな、なんだかわからないけど腹から嬉しさがこみ上げてくる感覚が、まさに「福」というものであり、大きな神の喜びを呼んでいると感じました。
もっとそのまま受け取っていたかったのですが、ふと見ると順番待ちの方がいらしたのでその場を離れました。
身体は軽く楽になるし、気持ちは晴れやかだし、実に有り難いと話しながら元来た道を戻ります。
そしておそばを頂く事に。
冬のサービスと言う事で、お店の方が白菜の漬け物を出してくれました。おそばも美味しかったし、おばさんの営業ギャグが面白くてもてなしの気持ちが嬉しくて、そしてまたこの漬け物が美味しくて、何ともいえない幸せな気持ちになりました。
この空間では、全体にとても歓迎していただいているという感覚で、受け入れられ許されているような喜びと感謝を感じました。
そういえば、数年前に訪れたときもそうでしたが、秩父の人はみなあたたかい。
人が本来持っている、さりげない思いやりやあたたかさ、垣根の無い心の広さを感じます。
もちろん秩父だけでなく、日本だけでなく、世界中で皆が持っているものだと思います。
その後またバスに乗り、途中で「つらら」を見ようかと思いましたが、今回はそのまま秩父駅に戻り(この間もずっと寝ていた)、秩父神社にも参拝して、再びレッドアロー号で池袋に戻って来ました。
近いのに、とっても遠くに旅をしたような充実感のある1日でした。